文化講座第3回の講師・岡林 稔氏は、宮崎大学への赴任を契機に本県出身の小説家・中村地平(ちへい)に関する研究を続けてこられました。その中村地平も関わった文芸同人誌『龍舌蘭』(りゅうぜつらん)の発行人を現在つとめている岡林氏に、あの太宰治と東京大学の同級生であり、親友だったからこそ確執もあった「中村地平」について講演していただきます。

※写真は移動図書館車やまびこ号を見つめる県立図書館長時代の中村地平(右側) 【中村地平のプロフィール】(1908~1963)
本名は治兵衛(じべい)。宮崎市淀川町に生まれ、旧制宮崎中学校から台湾台北高等学校を経て東京大学文学部美術史学科卒。学生時代に「熱帯柳の種子」を『作品』に発表、太宰治や小山裕士とともに井伏鱒二門下の三羽烏と言われた。「南方郵信」など芥川賞候補に3回ノミネート。宮崎県立図書館長や宮崎相互銀行社長を歴任。第1回宮崎県文化賞受賞。
日時 11月18日(土)13:30~15:30
講師 岡林 稔 氏(宮崎大学名誉教授)
高知県出身。早稲田大学修士(文学)。文芸評論家。宮崎大学名誉教授。現在、文芸同人誌『龍舌蘭』発行人をつとめ、宮崎文学賞(小説部門)や九州芸術祭賞の選考委員でもある。『南方文学、その光と影-中村地平試論』(鉱脈社)で第13回宮日出版文化賞(‘03年)、昨年度は宮崎県文化賞(文化功労)を受賞するなどの実績がある。
定員 先着150名まで
※申込み不要。当日会場で受付。参加無料
会場 宮崎県立図書館2階 研修ホール
'23文化講座③チラシ.pdf